介護業界で活かせる資格5選

介護業界では、人材不足の問題がずっとあります。

コロナ禍で仕事を失ったり、様々な理由から、介護職に転職、就職を考えている方が増えています!

介護業界は、色んな種類の施設があるだけでなく、そこの関わる業種も多いので、他の業界からの転職でもこれまでの経験を活かせることがあるかもしれません。

介護のイメージがわかない方は、介護職あるあるの記事などを読んでみるといいかもしれません。

今回は、介護職の転職やキャリアアップに活かせる資格を5つご紹介します。

介護職でキャリアアップしたいと考えている方は、介護職員初任者研修、介護福祉実務者研修、介護福祉士、社会福祉士など、資格試験に挑戦して資格保有してみてはいかがでしょうか。

先述した介護の職種に必要な資格を中心に、取得の難易度や合格率、資格取得にかかる時間や費用をまとめました。

1介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、無資格からでも取得しやすい介護の資格です。介護職員初任者研修の資格があれば、利用者さんに直接触れる身体介護ができるため、仕事の幅を広げられます。取得に必要な期間は約3カ月で、費用は6~15万円前後かかることが多いですが、時期や場所によっては無料で受けられることもあるようです。試験はほとんどの人が合格できる難易度なので、あまり構えすぎずにチャレンジしてみましょう。また、通信制や短期集中講座などさまざまなカリキュラムが用意されているため、働きながら資格取得も可能です。

2介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、キャリアアップのために欠かせない応用的な介護の資格です。幅広い利用者さんのニーズに対応するため、介護福祉士実務者研修ではたん吸引・経管栄養といった技術や認知症に関する知識を学べます。研修時間は450時間と長時間ですが、介護初任者研修を取得していれば130時間は免除されるうえ、自分のペースで少しずつ学ぶことも可能です。介護福祉士実務者研修は、実務経験を積んで介護福祉士を目指したりサ責になったりするために必要な資格なので、取得して損はありません。
介護福祉士実務者研修は、免除項目や研修先によって取得に必要な期間や費用が異なるため、情報収集を行って問い合わせることをおすすめします。試験は座学の課題提出と実技で合否が判定されますが、研修の内容がしっかり身に付いていれば合格できる難易度です。

3介護福祉士

介護福祉士は介護職唯一の国家資格として有名です。直接介護を行える資格の中でも、介護技術の指導・助言が行う立場になるので、最上位の資格と呼ばれることも。また、国家資格を持つ介護職として自らのスキルアップだけでなく、介護サービスの品質向上やほかの介護従事者との連携が求められます。
介護福祉士の資格を取得する方法は、実務経験ルート・養成施設ルート・福祉計高校ルート・経済連携協定ルートの4つです。多くの介護従事者は、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修を修了する実務経験ルートで、介護福祉士の資格を取得しています。資格取得に必要な期間はルートによって異なりますが、受験料は共通で15,000円程度です。国家試験ということもあって難易度はやや高めではあるものの、実務経験と研修で得た知識や技術を活かせば合格するのは難しくありません。

4社会福祉士

社会福祉士は介護業界以外でも役立つ国家資格ですが、難易度が高く取得が難しいといわれています。社会福祉士は専門的な知識と技術が身に付けられるほか、ケアマネージャーや生活相談員になるために欠かせない国家資格です。社会福祉士の資格があれば相談業務が中心になるので、体力が落ちて介護の現場で働くのが難しくなっても、経験とスキルを活かした仕事ができます。
社会福祉士の資格は難易度が非常に高く、厚生労働省の発表によると合格率は30%前後です。国家試験は年に1度しか行われないので、不合格になってしまうと取得までの期間が延びてしまいます。受験料は約15,000円と決して安くないため、受験回数が増えると経済的に苦しい思いをすることも。しかし、幅広い分野で活かせる国家資格のため、毎年多くの人が受験しています。

5介護事務

介護事務は介護報酬の請求や介護サービス利用料の計算といった、介護特有の事務作業に活かせる資格です。介護事務の仕事を円滑に進めるためには、介護保険制度を正しく理解しなければならないので、資格を取得することをおすすめします。介護事務の資格は民間資格なので似たような物が複数ありますが、得られる知識や技術に差はないのでどれか一つ持っておけば問題ありません。介護事務の資格は半年以内に取得可能で費用も5万円前後で済むことが多く、試験の難易度は高くないようです。

出典
社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験試験概要」(2021年5月10)
社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験試験概要」(2021年5月10)
厚生労働省「社会福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」(2021年5月10)

 

介護サービスや施設形態で異なる職種と活かせる資格

提供する介護サービスや施設形態によって、それぞれ職種や役立つ資格が異なります。ここでは居宅介護と施設介護に分けてご紹介するので、ほかの職種への転職を考えている方は、自分の理想の働き方に近いものがあるかチェックしてみましょう。

居宅介護の職種と活かせる資格

居宅介護は、利用者さんが自宅で生活できるように支援するデイサービスや訪問介護などを指します。また、介護保険上「住居」として扱われるため、有料老人ホームや軽費老人ホームも居宅介護です。居宅介護では主に介護士やホームヘルパー、ケアマネージャー、サ責といった職種が活躍しています。デイサービスの場合は、生活相談員や機能訓練指導員が働いているケースも多いようです。
居宅介護で活かせる介護の資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士が挙げられます。ほかにも介護支援専門員の資格があれば、ケアマネージャーとして就業可能です。

施設介護の職種と活かせる資格

施設介護は、施設に入居する要介護の利用者さんを支援する介護老人保健施設(老健)や特養、介護療養型医療施設を指します。施設介護では、利用者さんの要介護度や状態によって必要な職員の数が異なりますが、どの施設でも最も人数が多いのは介護士です。また、ケアマネージャーや生活相談員、機能訓練指導員といった職種も活躍しています。
施設介護で活かせる介護の資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士が挙げられます。社会福祉士や介護支援専門員も専門的な資格として重宝されるので、生活相談員やケアマネージャーになりたい方にはおすすめです。

 

 

介護職でも無資格と資格保有者では、給料や待遇だけでなく任される仕事やポジションも変わります。

また、介護職としての働き方も今は正社員やパート・アルバイトだけでなく、派遣という選択をする人も増えています。

さまざまな施設を経験することで、自分に合った職場を見つける手段としてもおすすめです!介護派遣ではたらくなら、是非色んな施設で働いてみて下さい。