介護派遣が気になる!介護職の派遣のメリットとは?
以前は介護派遣ってあまり耳にしなったかもしれませんが、最近では介護職専門の派遣会社ができたりと、注目されている働き方です。
実際、介護業界では介護職の派遣社員として働いている方がたくさんいます。介護派遣で働くメリットをご紹介します。
給料が高い
介護派遣はアルバイトやパートタイムに比べて給与(時給)が高い傾向にあります。介護業界では多くの施設や事業所が人手不足で悩んでおり、高い時給を払ってでも人材を確保したい背景があるようです。正社員と違って長期雇用でない派遣社員は、事業所側にとっても一時的な人手不足を補えるメリットがあります。
介護資格を持ってると無資格者よりも高い時給を得ることが可能です。介護職員初任者研修から、実務者研修や介護福祉士などの上位資格を取得すれば、さらなる時給アップが叶うかもしれません。また、派遣先の人事評価に応じて昇給可能な派遣会社もあるようです。
介護派遣の時給は、派遣会社や勤め先、地域によって異なります。日払いや週払いなど、給料の支払い方法に希望がある場合は、派遣会社を選択する際にチェックしましょう。
残業代がきちんと支払われる
派遣社員はイベント関係や記録への関わりが少ないので、残業がほとんどありません。正社員はイベントの企画や準備、日々の記録などで、どうしても残業が発生する場合があります。派遣社員は原則として時給制なので、残業代が必ず支給されるのがポイントです。
派遣社員は正社員と同じく労働基準法で守られており、サービス残業があった場合には派遣会社が罰則を受けることになります。サービス残業を強いる施設があれば派遣会社からの注意を受け、改善が見られない場合は契約破棄になることも。派遣会社は派遣先が適切な運営をしているかをチェックしているので、万が一残業があったとしても派遣社員が働いた分の残業代はきちんと支払われます。
希望の働き方ができる
生活スタイルに合わせて勤務日や勤務時間を選べるのは、派遣の大きなメリットです。正社員として働く場合、毎月の出勤日数は定められており、休日も全て希望通りという訳にはいきません。派遣社員の場合、フルタイムで働くのはもちろん、「週2日」「夜勤のみ」「日勤のみ」「扶養内」と自分の都合に合わせて働く曜日や時間帯を選択可能です。
例えば、夜勤が苦にならない人なら手当をもらいながら夜勤専従のワークスタイルを実現できます。派遣社員は休日の希望も通りやすいので、労働量をコントロールしやすいでしょう。
また、派遣労働なら勤務地の自由も大きく、自宅の近くや通勤に都合の良い場所で働けます。異動のリスクがなく、自身で勤務地を指定できるのも派遣の強みといえるでしょう。派遣は希望するライフスタイルで働きたい人や、家事・育児・仕事を両立させたい方におすすめです。
有給がとりやすい
派遣社員の雇用先は派遣会社のため、有給の申請が通りやすい傾向にあります。派遣の有給休暇は正社員と同様、働き始めてから6か月以上経過すると10日間付与。有給は派遣社員でも使える権利なので、消化したい方は積極的に使うようにしましょう。
なお、派遣社員が有給休暇を取得するときは、派遣会社と派遣先企業の両方に連絡をする必要があります。
無資格・未経験ok
派遣社員の求人には、無資格・未経験でも応募できるものがあります。正社員の採用を行っていない施設であっても、派遣としてなら無資格・未経験から働けるかもしれません。なかには介護資格の取得を支援している派遣会社もあるので、働きながらスキルアップを目指せます。
派遣社員として働いた期間も実務経験にカウントされるので、キャリアアップを考えている方にもおすすめ。派遣求人は無資格・未経験でも応募できますが、経験者優遇のものが多いのも事実です。経験を積み上げて上位資格を手に入れれば、選べる求人の幅が広くなります。
高時給な仕事が見つかる
人間関係に悩まない
介護職は人間関係の悩みを持っている方が多いですが、職場の人には伝えにくい人間関係の悩みでも、派遣会社の担当者に相談できるのが介護派遣の良さ。正社員だとトラブルが起きた際は1人で対応しなければなりません。契約内容と実際の現場での業務内容が違ったり、人間関係に悩んだりしても、派遣会社の担当者が一緒に解決策を考えてくれます。
派遣先企業の空気が自分に合わなければ契約更新をすることなく、適性に合ったほかの施設を紹介してもらえるでしょう。また、状況によっては派遣の契約期間中でも違う派遣先に変更してもらえる可能性があります。職場や業務内容が嫌になってしまう前に、トラブルが起きたら早めに担当者へ相談することが大切です。
経験を積める
前述の通り、派遣の契約期間は3か月で設定されているのが一般的。介護業界には、有料老人ホームといった入居施設から、日帰りでサービス提供を行うデイサービス、利用者の自宅を尋ねる訪問介護事業所などがあります。複数の職場を経験しながら自分の向き不向きを把握し、介護職として将来的にどんな施設で働きたいかじっくり考えられるし、経験を積んでキャリアアップや資格取得に役立ちます。
派遣労働は人間関係が固定されないので、施設ごとの介護の取り組み方を学べるのもメリットの一つ。他者の接し方や効率を意識した行動を吸収すれば、自身の視野を広げられるでしょう。幅広い施設形態で実務経験を積むほど、より良い派遣先を紹介してもらえる可能性もあります。
ハードルが低い
派遣社員として働く場合、派遣先企業への面接はありません。派遣労働法第26条では、「労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない。」と定められています。派遣社員はあくまでも派遣会社と契約を締結していることを認識しておきましょう。
派遣労働法によって、以下の行為はすべて禁止されています。
- 派遣先企業との面接
- 履歴書を派遣先企業に提出
- 派遣先企業が年齢や性別を限定する
- 施設見学と称して個人情報を聞く
派遣先企業と派遣社員の顔合わせとして施設見学をする場合もありますが、派遣会社の人が同席して個人情報を守ってくれるので安心です。派遣労働なら面接で緊張する必要がないので、仕事に就くハードルが低くなりますよ。
出典
e-Gov法令検索「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(2020年4月27日)
福利厚生が充実
福利厚生は派遣会社によって内容が異なります。社会保険を完備しているところは多く、交通費の支給をしている求人もあるようです。サポート体制が充実しているところでは、育児休暇やセミナーへの参加、ジムおよびマッサージ施設の利用などを受けられます。
働いているうちはしっかりとした福利厚生が受けられるのが派遣労働の魅力の一つ。具体的にどのような福利厚生を受けられるかは、登録する前に各派遣会社の情報をチェックしておきましょう。
労働者派遣法の改正により、派遣社員の待遇面は今後も改善されていくと思います。介護業界で就職や転職を考えている方は、派遣の労働形態を選択肢に加えるのも良いかもしれません。
いかがでしたか?
介護派遣ではさまざまな施設や事業所へ派遣されて働くことになります。施設ごとにも業務内容や待遇は異なると思うので、自分にあった職場が見つかるといいですね!
自分にあった職場がわからないといった方に、介護職の派遣会社の正社員になる働き方はおすすめです!介護派遣を経験してみませんか?